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タイガーフィッシュ (魚雷) : ミニ英和和英辞書
タイガーフィッシュ (魚雷)[かみなり]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
魚雷 : [ぎょらい]
 【名詞】 1. torpedo 
: [かみなり]
 【名詞】 1. thunder 

タイガーフィッシュ (魚雷) : ウィキペディア日本語版
タイガーフィッシュ (魚雷)[かみなり]

タイガーフィッシュ(Mk 24 Tigerfish魚雷は、イギリスで開発された音響誘導式重魚雷(長魚雷)。イギリス海軍においては、後継のスピアフィッシュ魚雷に更新されている。
タイガーフィッシュは、探信および受聴両用のソナーを備え、発射母体の潜水艦に接続された有線誘導用ワイヤにより遠隔操作される。有線誘導により、長距離において目標を探知した際に、即時発射(launched on-first-warning)が可能である。すなわち、潜水艦のより有力なソナーにより目標の進路と速力情報を得て、ワイヤ経由で目標情報を更新しながら、目標に接近することが出来るだけでなく、いったん発射した魚雷を別の目標に割り当てなおすことも可能となっている。典型的には、有線誘導魚雷は高速で目標へ接近し(approach speed)、攻撃の間、速力を落とし(attack speed)、自身から発生する雑音による魚雷自身の搭載センサに対する干渉を最小化する。
== 設計と開発 ==
1950年代半ばにおけるタイガーフィッシュ開発の当初のコンセプトは、きわめて高速(55ノット/時速100キロメートル)かつ深々度に潜行でき、内燃機関により航走する魚雷というものであった。このコンセプトでは酸化剤として高圧酸素を用い、マックル有線誘導研究
(Mackle wire-guidance study dated 1952)により開発された有線システムにより誘導されることになっていた〔Public Record Office, London (PRO) ADM 1/24164〕〔PRO. ADM 285/3〕。有線システムは、魚雷を発射した潜水艦のソナーからデータを送信され、1950年代半ばに放棄されたペンテイン魚雷計画(UK PENTANE torpedo project)で開発された自律型の探信/受聴ソナーを使用した。
この開発計画は、当時、ロンドン地下鉄の終着駅であったオンガー駅にちなみ、オンガー計画と称していた〔PRO. ADM 290/289〕。開発に当たった技術者たちは、この魚雷は「魚雷開発の終わり」となるほど先進的なものとなると確信していた。
開発計画は1950年代後半に深刻な問題に直面した。というのも、当初のコンセプトの実現に必要な技術はあまりにも先進的に過ぎ、1969年就役という目標に間に合わせることができなかったからである。加えて、魚雷試験施設(:en:Torpedo Experimental Establishment、スコットランド・グリーノック)が1959年に閉鎖され、そのスタッフがポートランド(ドーセット州)に移されたことにより、開発の進行が分裂してしまった〔PRO. ADM 290〕。結果、1960年代初めの広範な計画の見直しにより、1969年就役が達成できると現実的に予測しうるように、要求性能諸元の大幅な引き下げが行われた。
推進機関は内燃機関から銀亜鉛電池を動力源とする電気モーターに変更された。これにより、計画上の速力は55ノットから24ノット(時速100キロメートルから44キロメートル)に引き下げられ、最終攻撃局面における短時間の速力は35ノット(同64キロメートル)とされた。誘導システムは単純化され、(Mod 0を除き)水上船舶攻撃の能力を与えられた。有線誘導システムのみは、概ね変更されなかった。これはより早い時期に運用が開始されたMk 23魚雷と同じである。
魚雷の圧壊深度300メートル(1000フィート)という当初の要求は、原子力潜水艦の深深度潜行能力の急速な進歩によって不十分なものとなっており、要求深度は徐々に490メートル(1600フィート)、そして660メートル(2000フィート)にまで増大した。しかし、タイガーフィッシュは、これらの要求を満たすことは出来ず、達成しえた最善のものでも、深度350メートル(1150フィート)、後に440メートル(1450フィート)に留まった〔PRO. ADM 1/27582〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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